NICCHU / 六十干支 32番目

乙未(きのとひつじ)の性格

夏の乾いた土にしっかり根づく草のような、温和な世話好き。日干は陰の木の乙(きのと)、地支は土の未(ひつじ)で、天干の木が地支の土を剋す関係(干剋支)にあたります。十二運は養、空亡は辰・巳です。

日干 乙・陰の木十二運 養空亡 辰・巳
この記事の結論

乙未(きのとひつじ)の性格は、乙のやさしさに、未のおっとりとした温かさが重なったものとされます。面倒見がよく穏やかで、人の世話を焼くことを苦にしない一方、乾いた土に根を張る草のような、しぶとい粘り強さも内に持つと読まれます。日干は陰の木の乙(きのと)、地支は土の未(ひつじ)で、天干の木が地支の土を剋す関係(干剋支)にあたります。十二運は養、空亡は辰・巳です。

読み 乙未(きのとひつじ)
六十干支の番号 32番目
日干 乙(きのと)・陰の木
地支 未(ひつじ)・五行は土
天干と地支の関係 天干の木が地支の土を剋す関係(干剋支)
蔵干と十神 己(偏財)・丁(食神)・乙(比肩)
十二運 養
空亡(天中殺) 辰・巳(辰巳天中殺)
自分の日柱を計算する 生年月日から命式(年柱・月柱・日柱・時柱)を無料で表示

乙未(きのとひつじ)の性格

乙は陰の木、未は小暑から立秋の前までの、暑さが極まる夏の終わりを受け持つ支とされます。五行は土で、中には木の気も含まれます。景色にたとえると、日照りの続く野原で、それでも青々と葉を茂らせている夏草の姿です。

水の少ない土地でも、深く根を下ろして生き延びる草。乙未はそんなたくましさと、羊のようなおだやかさをあわせ持つ日柱として語られます。のんびりして見えても、厳しい環境に置かれるほど、本来の強さが表に出てくるとされます。

乙(陰の木)と未(土)の組み合わせ

乙未は、天干の木が地支の土を剋す関係(干剋支)です。自分(天干)が足元(地支)を抑えて動かす形です。周りや物事を自分の手で動かそうとする力が出やすく、押しが強くなりすぎないことが鍵とされます。

乙の協調性に、未の温和さと家庭的な気質が加わり、人を包み込むような雰囲気が生まれるとされます。手助けが必要そうな人に気づくと黙っていられず、頼まれる前に手を貸してしまうタイプです。乙の日柱の中では、とくに世話好きで面倒見のよい日柱と読まれます。

一方で、見た目のおっとりさとは裏腹に、自分の考えははっきり持っています。乙が土を耕す関係にあたるため、周りの人や環境に少しずつ働きかけ、気づけば自分の望む形に整えている、という進め方をするとされます。

気持ちは安定しているほうですが、内に思いをため込みやすい面もあります。表では笑顔でいても、心の中では細かいことを気にしていることがあるとされます。信頼できる相手には本音を話せるので、そうした人が身近にいるかどうかで、心の軽さが大きく変わると読まれます。

日干乙そのものの性質は乙(きのと)の解説にまとめています。

乙未の強みとつまずきやすい点

強み

  1. 人を包み込む面倒見のよさ相手の困りごとに気づいて手を貸し、安心できる場をつくれるとされます。
  2. 厳しい環境でのしぶとさ条件が悪いときほど踏ん張り、根気よく道を探していけると読まれます。
  3. 穏やかな調整力感情的にならずに話を聞き、対立している人の間をやわらかく取り持てます。

つまずきやすい点

世話を焼くのが自然なぶん、相手のことまで抱え込みすぎてしまう傾向があるとされます。頼られることに慣れると、自分の疲れに気づくのが遅れがちです。

また、穏やかに見えて頑固な面もあり、一度こうと決めると周りの意見を聞き入れにくくなることがあります。手を貸すことと、相手に任せることの線引きを意識すると、関係がより楽になると読まれます。

乙未の女性・男性の特徴

乙未の女性

乙未の女性は、家庭的で温かく、包容力のある人とされます。料理やもてなしが得意な人も多く、身近な人の暮らしを整えることに喜びを感じるタイプと読まれます。

家族や仲間を守ろうとする気持ちが強く、いざというときは驚くほどたくましくなります。ただ、尽くしすぎて自分を後回しにしやすいので、自分が楽しめる時間を意識して確保することが大切とされます。

乙未の男性

乙未の男性は、温厚で思いやりがあり、周りから慕われやすい人とされます。強く主張しない分、後輩や部下の面倒をよく見る、頼れる先輩役になりやすいと読まれます。

物腰はやわらかくても、仕事への粘り強さは本物です。地道な努力を長く続けられるので、年月をかけて信頼と実績を築いていくタイプとされます。

男女の傾向は通説での目安です。実際の出方は、年柱・月柱・時柱を含めた命式全体で変わります。

乙未の恋愛・結婚の傾向

恋愛では、相手を支え、世話を焼くことで愛情を表す傾向があるとされます。駆け引きは得意ではなく、まっすぐに尽くすタイプです。友人のような安心感から始まる恋が多いと読まれます。

結婚では、家庭を温かい居場所にすることを大事にします。家族のために動くことを苦にしない一方、自分の負担が増えすぎないよう、家事や役割を分け合える相手とだと長く穏やかに暮らせるとされます。

乙未の仕事・向いている役割

仕事では、人の世話や支援にかかわる分野で力を発揮しやすいとされます。教育や保育、介護や医療、飲食やホテルなどのもてなしの仕事など、相手の役に立っている手応えを感じられる場が合うと読まれます。

一方で、成果だけを冷たく競い合う環境や、人を切り捨てるような判断を求められる場面は、乙未にとって負担になりやすいとされます。チームで支え合いながら進める職場の方が、持ち味の粘り強さと温かさを長く生かせる日柱です。

向きやすいとされる仕事・役割の例

  • 保育・教育
  • 介護・医療
  • 飲食・料理
  • ホテル・旅館
  • 総務・庶務
  • 農業・食品

同じ乙(きのと)の日柱との違い

同じく地支が土の乙丑は、冬の冷たい土に耐える我慢強さが際立つとされます。乙未は夏の土に根を張るぶん、温かさや世話好きな面が前に出て、人を包む雰囲気が強くなります。

乙亥も穏やかさを持つ日柱ですが、乙亥が水に養われて受け身のやさしさを見せるのに対し、乙未は自分から手を差し伸べ、周りを整えていく能動的なやさしさを持つという違いがあるとされます。

日柱特徴(通説)十二運空亡
乙丑
きのとうし
冬の土に根を張る草花。我慢強く、地道な積み重ねで結果を出す 衰 戌・亥
乙卯
きのとう
木の気が重なり、乙らしさが素直に出る。柔軟でいて自分のペースを守る 臨官 子・丑
乙巳
きのとみ
日差しの中で咲く花。華やかで表現力があり、センスを外に発揮する 沐浴 寅・卯
乙未
きのとひつじ
乾いた土に根づく草。面倒見がよく温和で、内に粘り強さを秘める(このページ) 養 辰・巳
乙酉
きのととり
金の気と向き合う花。繊細で美意識が高く、緊張感の中で磨かれる 絶 午・未
乙亥
きのとい
水に養われる草花。穏やかで受容力があり、やさしさと直感を持つ 死 申・酉

乙未の十二運「養」と空亡「辰・巳」

十二運は、日干乙が地支未の上でどんな勢いにあるかを12段階で表したものです。乙未の十二運は養です。胎内で育てられる段階です。周りから引き立てを受けやすく、穏やかに育っていく力にたとえられます。

十二運で見ると、乙未は養の位置にあります。周りから大事に育てられる状態にたとえられ、人の縁や引き立てを受けやすいと読まれます。世話を焼く側に見える乙未ですが、実は周りからも自然に支えられているとされます。

空亡は、日柱が属する旬(10干支のまとまり)に入らない2つの地支です。乙未は甲午旬の干支なので、空亡は辰・巳になります。巡ってくる年と月、過ごし方は辰巳天中殺のページで確認できます。

同じ辰・巳が空亡の日柱

命式を計算して日柱を確かめる 日柱の蔵干・十二運・空亡まで表で表示(登録不要)

よくある質問

乙未(きのとひつじ)はどんな性格ですか?
通説では、乙のやさしさに未の温和さが重なった、面倒見のよい日柱とされます。穏やかで人を包み込む雰囲気があり、厳しい環境でも粘り強く踏ん張れるタイプです。一方で、抱え込みすぎたり、一度決めると頑固になったりする面があるとされます。
乙未の人に向いている仕事は何ですか?
人を支える仕事が向きやすいとされます。保育や教育、介護や医療、飲食やホテルなどのもてなしの仕事が例です。チームで支え合いながら進められる職場ほど力を出しやすいと読まれます。
乙未の空亡(天中殺)は何ですか?
乙未の空亡は辰・巳です。乙未は甲午旬の干支で、この旬に入らない辰と巳が空亡になります。算命学では辰巳天中殺と呼ばれます。
乙未の十二運と蔵干は何ですか?
日干乙から見た地支未の十二運は養です。未の蔵干は己・丁・乙で、日干乙から見た十神は己(偏財)・丁(食神)・乙(比肩)になります。
自分の日柱はどうやって調べますか?
生年月日がわかれば、夜弦の四柱推命の命式計算ページで日柱を無料で確認できます。日柱は生まれた日だけで決まるため、時刻がわからなくても出せます。23時台生まれの場合は、計算の流派によって日柱が1日ずれることがあります。

あわせて読みたい