庚申(かのえさる)の性格は、庚の鋼のような意志に、同じ金の申が重なって、その強さがまっすぐ表に出たものとされます。独立心と実行力に富み、自分の決めた道を貫いていく人と読まれます。日干は陽の金の庚(かのえ)、地支は金の申(さる)で、天干の金と地支の金が同じ五行(比和)にあたります。十二運は臨官、空亡は子・丑です。
| 読み | 庚申(かのえさる) |
|---|---|
| 六十干支の番号 | 57番目 |
| 日干 | 庚(かのえ)・陽の金 |
| 地支 | 申(さる)・五行は金 |
| 天干と地支の関係 | 天干の金と地支の金が同じ五行(比和) |
| 蔵干と十神 | 庚(比肩)・壬(食神)・戊(偏印) |
| 十二運 | 臨官 |
| 空亡(天中殺) | 子・丑(子丑天中殺) |
庚申(かのえさる)の性格
庚は陽の金、申も五行は金です。申は立秋のころ、実りを前に空気がきりりと引き締まる時期の支で、刈り入れの鎌の鋭さを思わせる季節とされます。庚申は、天干と地支の両方が金になる日柱です。
鋼の上にさらに鋼を重ねた、混じりけのない金属の塊。庚申はそんな姿で語られます。秋の澄んだ空気の中で光る刃のように、まっすぐで迷いがありません。昔から庚申の日には眠らずに夜を明かす庚申待ちという風習があったほど、この干支は特別な強さを持つものとして意識されてきました。
庚(陽の金)と申(金)の組み合わせ
庚申は、天干の金と地支の金が同じ五行(比和)です。天干と地支が同じ五行なので、その五行の性質がまっすぐ強く出やすい組み合わせとされます。迷いが少ない反面、偏りも出やすいと読まれます。
庚の決断力がそのまま強く出るので、意志がはっきりしていて、自分で決めて自分で動く人とされます。人に頼るより自分の力でやり遂げたい気持ちが強く、若いころから自立心が目立つと読まれます。
申の器用さも加わるため、ただ頑固なだけではありません。状況を素早く読み、必要な技術を身につけ、現実的に結果を出すのが得意です。勝負どころでの集中力が高く、一度狙いを定めると最後までやり抜く粘り強さがあるとされます。
人との関わりでは、裏表のない率直さが魅力です。仲間と認めた人には面倒見がよく、困ったときに真っ先に動いてくれる頼もしさがあります。ただ、自分のやり方に自信があるぶん、ほかの意見を受け入れるのには時間がかかる日柱とされます。
日干庚そのものの性質は庚(かのえ)の解説にまとめています。
庚申の強みとつまずきやすい点
強み
- 揺るがない意志周りの声に流されず、決めたことを最後まで貫ける強さがあるとされます。
- 自立した実行力人に頼らず、自分の手で計画を形にしていく力があり、任せた仕事をやり切ると読まれます。
- 勝負どころの集中力ここぞという場面で迷いなく力を出せるので、競争の場や緊急時に頼りにされます。
つまずきやすい点
強さがそのまま出る日柱なので、周りと摩擦が起きやすいとされます。正しいと思ったことを押し通し、相手を言い負かしてしまうと、気づかないうちに孤立することがあります。
人に頼るのが苦手で、限界まで一人で抱え込む面もあると読まれます。力を抜いて任せることも強さの一つと考えると、より大きな成果につながるとされます。
庚申の女性・男性の特徴
庚申の女性
庚申の女性は、自立心が強く、芯のしっかりした人とされます。自分の仕事や生き方を大切にし、人に依存しない生き方を選ぶ人が多い傾向があります。
頼りがいがあり、周りから相談を受けることも多いと読まれます。そのぶん、弱音を見せられる相手がいないと疲れをため込みがちです。対等に向き合える相手と出会うと、意外なほど柔らかい一面を見せるとされます。
庚申の男性
庚申の男性は、豪快で決断の早いタイプとされます。自分の腕一本で道を切り開きたい思いが強く、独立や起業に向かう人も多いと読まれます。
義理を重んじ、仲間を守るためなら体を張る男気があります。一方、上から押さえつけられることを嫌い、組織の中では衝突も起こりがちです。自分の裁量を持てる立場につくと、本来の力を出しやすいとされます。
男女の傾向は通説での目安です。実際の出方は、年柱・月柱・時柱を含めた命式全体で変わります。
庚申の恋愛・結婚の傾向
恋愛では、さっぱりとした率直なアプローチをするタイプとされます。駆け引きを嫌い、好きなら好きとはっきり伝えます。相手にも誠実さとわかりやすさを求める傾向があります。
結婚では、お互いが自立した関係を望むと読まれます。干渉しすぎず、それぞれの仕事や趣味を尊重し合える相手と相性がよいとされます。意見がぶつかったときは、勝ち負けではなく落としどころを探す姿勢が、関係を長持ちさせるこつです。
庚申の仕事・向いている役割
仕事では、専門の技術を磨き、自分の腕で勝負する働き方が向くとされます。結果がはっきり見える仕事や、自分の判断で動ける独立した立場で、持ち前の実行力が生きると読まれます。
反対に、合議で物事がなかなか決まらない組織や、上の指示に細かく従うだけの持ち場では、強いストレスを感じやすいとされます。組織に属する場合も、任される範囲がはっきりした専門職やリーダー職を選ぶと力を出しやすい日柱です。
向きやすいとされる仕事・役割の例
- 起業・独立
- 技術職・職人
- 外科医・歯科医などの専門職
- スポーツ選手・指導者
- 自衛官・消防などの現場職
- 金属・機械関連の仕事
同じ庚(かのえ)の日柱との違い
同じ庚の日柱の中で、庚申は金の性質がもっとも純粋に強く出るタイプとされます。庚午が外からの熱で鍛えられて形を変えていくのに対し、庚申ははじめから硬い芯を持ち、自分の力で道を貫くという違いがあります。
庚辰・庚戌が周りの支えを受けて大きくなるのに比べ、庚申は自分一人の力で立とうとする独立型と読まれます。庚寅も行動派ですが、庚寅が勢いで飛び出すのに対し、庚申は狙いを定めてから一気に仕留める冷静さを持つとされます。
庚申の十二運「臨官」と空亡「子・丑」
十二運は、日干庚が地支申の上でどんな勢いにあるかを12段階で表したものです。庚申の十二運は臨官です。社会に出て一人前に働く段階です。自立心と実務の力が充実しているとされます。
庚申では、日干の庚が臨官の段階にあたります。社会に出て一人前に働く時期にたとえられ、自立心と実務の力が充実している段階です。庚申の、人に頼らず自分の腕で結果を出そうとする姿勢は、この段階の読み方とよく重なるとされます。
空亡は、日柱が属する旬(10干支のまとまり)に入らない2つの地支です。庚申は甲寅旬の干支なので、空亡は子・丑になります。巡ってくる年と月、過ごし方は子丑天中殺のページで確認できます。
同じ子・丑が空亡の日柱
よくある質問
- 庚申(かのえさる)はどんな性格ですか?
- 通説では、庚の鋼のような意志に同じ金の申が重なり、その強さがまっすぐ表に出た日柱とされます。独立心と実行力に富み、決めた道を貫く人です。一方で、周りと摩擦を起こしやすく、一人で抱え込みやすい面があるとされます。
- 庚申の日柱が強いと言われるのはなぜですか?
- 天干の庚と地支の申がどちらも五行の金で、同じ五行が重なる組み合わせだからです。金の性質である決断力や意志の強さが、ほかの五行に弱められずに出やすいと読まれます。実際の強さは命式全体の五行のバランスで変わります。
- 庚申の空亡(天中殺)は何ですか?
- 庚申の空亡は子・丑です。庚申は甲寅旬の干支で、この旬に入らない子と丑が空亡になります。算命学では子丑天中殺と呼ばれます。
- 庚申の十二運と蔵干は何ですか?
- 日干庚から見た地支申の十二運は臨官です。申の蔵干は庚・壬・戊で、日干庚から見た十神は庚(比肩)・壬(食神)・戊(偏印)になります。
- 自分の日柱はどうやって調べますか?
- 生年月日がわかれば、夜弦の四柱推命の命式計算ページで日柱を無料で確認できます。日柱は生まれた日だけで決まるため、時刻がわからなくても出せます。23時台生まれの場合は、計算の流派によって日柱が1日ずれることがあります。