セルフ・プロジェクテッド権威は、Gセンターと喉がつながっているプロジェクターの権威です。感情・脾臓・ハートのどれも定義されていない場合に、この形になります。Gセンターは自分の方向やアイデンティティを象徴するとされ、その声は喉を通って言葉として出てきます。信頼できる人に話し、自分の口から出た言葉を自分で聞くことで、答えを確かめると読まれます。
| 決め手になるセンター | Gセンター(喉センターとつながっている) |
|---|---|
| この権威になるタイプ | プロジェクター(感情・脾臓・ハートが未定義で、Gセンターが喉につながっているとき) |
| 決めるときの時間感覚 | 話している最中から話し終えたあと |
| キーワード | 自分の声、方向、自分らしさ、聞き手 |
セルフ・プロジェクテッド権威が成り立つ形
プロジェクターの権威は、感情センター、脾臓センター、ハートセンターの順に見ていきます。このどれもが未定義で、Gセンターが喉センターとチャネルでつながっているとき、一般的なヒューマンデザインではセルフ・プロジェクテッド権威と呼ばれます。
Gセンターが定義されていても、感情や脾臓、ハートが定義されていれば、権威はそちらになります。また、Gと喉がつながる形でも、仙骨が定義されていればジェネレーター系になり、権威は感情か仙骨です。この権威が出るのはプロジェクターに限られます。
Gセンターの声が言葉になって出てくる
Gセンターは、自分がどこへ向かうのか、自分は何者なのかという方向感覚やアイデンティティを象徴するセンターとされます。それが喉とつながっているため、内側の方向感覚は、話すという形で外へ出てきやすいと考えられています。
そのため、黙って一人で考えていても答えがはっきりしないことがあります。話しているうちに「あ、自分はこうしたかったんだ」と気づく。この気づきこそが、セルフ・プロジェクテッド権威の答えだと読まれます。
転職を迷っているときの話し方
今の職場を離れるかどうか迷っているとします。この権威では、信頼できる友人に時間をもらい、「今こんなことを考えている」と話してみます。ポイントは、相手に答えを出してもらうことではなく、自分が何を話すかを聞くことです。
話しているうちに、新しい仕事のことでは声が明るくなり、今の職場の話では言葉が重くなる、といった違いに気づくかもしれません。言い終えたあとに「今の自分の言葉は自分らしかったか」を振り返ると、方向が見えてきやすいとされます。
聞き手には、「意見はいらないので、ただ聞いてほしい」と最初に伝えておくと話しやすくなります。助言が始まると、自分の声より相手の考えに意識が向きやすくなるためです。
- アドバイスより、黙って聞いてくれる人を選ぶ
- 話した内容より、話しているときの自分の声の調子に注目する
- 一人で話して録音し、聞き直す方法もある
「相談して決める」とは意味が違う
「人に話して決める」と聞くと、周りの意見を集めて多数決で選ぶことを思い浮かべるかもしれません。けれどもこの権威で大切なのは他人の答えではなく、自分の口から出た言葉です。相手の意見に合わせて決めると、自分の方向からずれやすいとされます。
また、頭の中で筋道を立てた説明を話すのとも違います。用意した理屈を述べるより、思いつくまま話したときにこぼれる言葉のほうに、Gの声が表れやすいと読まれます。
プロジェクターの戦略とのつながり
プロジェクターの戦略は「招待を待つ」です。招待を受けたとき、その場で返事をするより、信頼できる人に「こういう誘いがあった」と話してみると、受けるべきかどうかが言葉の中から見えてくるとされます。
自分らしい方向の招待を選べていると、成功というサインが感じられやすくなります。反対に、話していて言葉が重くなる招待を受け続けると、苦々しさがたまりやすいと読まれます。
聞き手の選び方と話す場の整え方
この権威では、誰に話すかが答えの見えやすさに大きく関わるとされます。結論を急がせる人、自分の考えを押しつけがちな人より、穏やかに相づちを打ちながら最後まで聞いてくれる人が向いています。
話す場所も大切です。周りの声が気になる場より、落ち着いて声を出せる場のほうが、自分の言葉に意識を向けやすくなります。話し終えたあとに一人で振り返る時間も、あらかじめ取っておくとよいでしょう。
精神的(外側)の権威との違い
もっとも混同されやすいのが、精神的(外側)の権威です。両者の分かれ目は、Gセンターと喉のつながりがあるかどうかです。セルフ・プロジェクテッド権威ではGセンターが定義され、喉へとつながっています。精神的(外側)の権威では、Gセンターは未定義で、定義はヘッド・アジナ・喉の範囲にとどまります。
そのため、セルフ・プロジェクテッドでは「自分の言葉の中にある自分の方向」を聞くのに対し、精神的(外側)の権威では、内側に決め手となるセンターがなく、環境や複数の人との対話を通して時間をかけて見極めると読まれます。話すという行動は似ていても、聞いているものが違います。
自我の権威(エゴ・プロジェクテッド)も言葉が手がかりになる点は似ていますが、こちらはハートの意志が答えを決め、Gと喉のつながりは関わりません。
よくある質問
- 話す相手がいないときはどうすればいいですか?
- 声に出して独り言のように話し、録音して聞き直す方法があります。文字に書くより、声にするほうがGの声を拾いやすいとされます。
- 相手の意見が気になって、自分の声がわからなくなります。
- 話す前に「意見ではなく、聞いてほしい」と伝えておくと助けになります。終わったあと一人になってから、自分が何を言ったかを振り返るのも一つの方法です。
- 精神的(外側)の権威と、どうやって見分けますか?
- Gセンターが定義されていて喉とつながっているかが目安です。つながっていればセルフ・プロジェクテッド、Gが未定義で定義がヘッド・アジナ・喉の範囲だけなら精神的(外側)の権威と読まれます。
- 同じ人に何度も話してもいいのですか?
- かまいません。同じ聞き手でも、日を変えて話すと出てくる言葉が変わることがあります。何度話しても同じ方向の言葉が出てくるなら、それが自分らしい答えに近いと読まれます。
- 出生時刻がわからなくても権威は判定できますか?
- 正午で計算できますが、時刻によって定義されるセンターが変わり、権威も変わることがあります。時刻がわからないときの結果は目安として見てください。