月(ルナ)の権威は、9つのセンターがどれも未定義のリフレクターの権威です。内側に固定された決め手を持たないぶん、周りの人や環境の影響を映しながら日々感じ方が変わるとされます。そこで大きな決断は、月が一巡りする約28日をかけて、いろいろな日の自分の感じ方を見届けてから決めると読まれます。急がないことそのものが、この権威の決め方です。
| 決め手になるセンター | 定義センターはない(9つのセンターがどれも未定義) |
|---|---|
| この権威になるタイプ | リフレクター |
| 決めるときの時間感覚 | 大きな決断は約28日。月のひと巡りを目安に |
| キーワード | 月のサイクル、映す、環境、驚き |
月(ルナ)の権威はリフレクターだけのもの
ヒューマンデザインでは、定義されたセンターが1つもない人をリフレクターと呼びます。権威はふつう、定義されたセンターのどれを決め手にするかで決まりますが、リフレクターには決め手となるセンターがありません。そこで権威は月(ルナ)の権威とされます。
ほかのタイプがこの権威になることはなく、リフレクターであれば権威は月(ルナ)になる、という一対一の関係です。戦略も「月のサイクルを待つ(約28日間)」と表され、戦略と権威がほぼ同じことを指しているのが特徴です。
定義センターがないことは、欠けているという意味ではないとされます。固定された決め手を持たないからこそ、周りの状態をよく映し、環境や人の様子を感じ取る力が出やすいと読まれます。
なぜ月のサイクルを使うのか
月はおよそ28日かけて、64のゲートを順に通っていくとされます。リフレクターは定義センターを持たないため、その時々に月が通るゲートや、周りにいる人の定義から影響を受け、日によって感じ方が変わりやすいと読まれます。
一日だけの感じ方で決めると、その日たまたま受けていた影響に左右されてしまいます。月がひと巡りする間、いろいろな日の自分を通して同じ問いを見ていくと、変わらずに残る感覚が浮かび上がってくる、という考え方です。
ひと月のうちに、同じ問いに対して前向きに感じる日も、ためらう日もあるのは自然なことです。その揺れを通して見えてくる全体の傾きこそが、月(ルナ)の権威の答えだと考えられています。
長く続く契約を決める場面で
数年単位で続く賃貸契約や、仕事の長期の業務委託など、あとから簡単には変えにくい話が来たとします。月(ルナ)の権威では、その場で決めず、まず約1か月の時間をもらえるかを相談します。
その間、日記やメモに「今日はこの話をどう感じたか」を短く書き残していきます。乗り気な日、不安な日、どうでもよく感じる日が混ざるはずです。ひと月分を読み返したとき、全体としてどちらに傾いているかが、この権威の答えに近いとされます。
いろいろな人に話してみることも助けになります。話す相手によって感じ方が変わるのも自然なことで、その変化も含めて記録しておくと判断材料になります。
毎日の小さな選択まで28日待つ必要はないとされます。月のサイクルを使うのは、住む場所、仕事、長い関係など、人生の向きを変える決断が中心です。
周りの速さに合わせて決めないこと
月(ルナ)の権威で起きやすいのは、周りの人の勢いや、その場の空気に合わせてすぐ決めてしまうことです。リフレクターはその場にいる人のエネルギーを映しやすいとされるため、その瞬間の「やりたい」が、実は相手の熱意を映したものだった、ということもありえます。
また、頭で考えて結論を急ぐこととも違います。月のサイクルの間にするのは、考え続けることではなく、感じ方の移り変わりを観察することです。答えを出そうと焦るより、気長に見届ける姿勢が合うと読まれます。
- 大きな話には「1か月ほど考えたい」と伝える
- その日の感じ方を短く記録する
- 話す相手や場所を変えて、同じ問いを見てみる
リフレクターの暮らしの中での現れ方
リフレクターは、どこにいて誰と過ごすかの影響を受けやすいタイプとされます。そのため、月(ルナ)の権威は、決める期間だけでなく、決める場所や周りの人を選ぶこととも結びついています。居心地のよい環境にいるときほど、感じ方の変化を素直に観察しやすくなります。
時間をかけて決めたことがうまく流れているとき、リフレクターのサインである驚きが感じられやすいとされます。反対に、急いで決めたことや、周りに合わせた選択が続くと、失望が強まりやすいと読まれます。
時間をかけることを周りに伝える
約1か月という時間は、周りの人から見ると長く感じられることがあります。大きな話が来たときに「私は大事なことを決めるのに1か月ほどかかる」と前もって伝えておくと、相手も予定を立てやすく、急かされる場面が減りやすくなります。
すぐに答えを出さないことに、引け目を感じる必要はないとされます。時間をかけて出した答えは、周りの勢いに流されにくく、リフレクターにとって納得のいく選択になりやすいと読まれます。
感情の権威・精神的(外側)の権威との違い
感情の権威も時間をかけて決めますが、こちらは自分の感情センターが生む波を待つものです。月(ルナ)の権威は、自分の内側の波ではなく、月の動きと周りからの影響による変化を見届けます。待つ期間の目安も、感情の権威は一晩から数日、月の権威は約28日と、長さが違います。
精神的(外側)の権威も、環境や対話を通して決める点は近いものの、こちらはヘッド・アジナ・喉の範囲に定義を持つプロジェクターの権威です。定義センターを持たないリフレクターでは、月のサイクルという時間の軸がはっきり加わるところに違いがあります。
よくある質問
- 28日も待てない決断はどうすればいいですか?
- 待てる範囲で時間をもらい、その間の感じ方を記録するだけでも助けになるとされます。数日でも、違う日の自分の感じ方を比べてみてください。
- 毎日の小さなことも、1か月かけて決めるのですか?
- いいえ。月のサイクルを使うのは、住む場所や仕事など大きな決断が中心とされます。日々の小さな選択は、その日の感覚で選んでかまいません。
- 感じ方が日によって変わるのは、悪いことですか?
- リフレクターにとっては自然なことと読まれます。変化があるからこそ、ひと月を通して変わらずに残る感覚が答えの手がかりになります。
- 月のサイクルは、いつから数え始めればいいですか?
- 決めたい話が来た日から数え始める考え方が一般的です。新月や満月など特定の日に合わせる必要はなく、そこからおよそ一巡りする間の感じ方を見ていきます。
- 出生時刻がわからなくても権威は判定できますか?
- 正午で計算できますが、時刻によって定義されるセンターが変わり、権威も変わることがあります。時刻がわからないときの結果は目安として見てください。